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【出雲物語】根の堅州国の試練を乗り越え「国作りの主」へ

根の国への旅立ち

兄弟たちから虐げられていた出雲大社の御祭神「大国主神」でしたが、ケガをしていたうさぎを助け、美女から結婚相手に選ばれました。

幸せになったかと思えた大国主ですが、美女に振られて嫉妬した兄弟たちに命を狙われます。追い詰められた大国主は、兄弟たちを恐れ、その際に地上の国作りを担っていた須佐之男(スサノオ)大神のいる、地の底の世界「根の国」へ旅立ちます。

この旅が、いじめられっ子が名前の通り「大いなる国作りの主」へ成長する手がかりを掴むためのきっかけになります!

大国主神と稲羽の素兎(いなばのしろうさぎ)へ

須佐之男の与えた試練

待ち構えていた須佐之男大神(スサノオオオカミ)は、数々の恐ろしい困難(蛇の室の試練、ムカデと蜂の室の試練、火攻めの試練)を与えます。
須佐之男の本心は、大国主を自分の後継者にふさわしいたくましい神様へ鍛え上げることでした。
この試練を須佐之男大神の娘である恋人の須勢理毘売(スセリビメ)や、ネズミの助けによってひとつひとつ乗り越えていきます。

根の国から逃げる

やがて、須佐之男大神は最後の試練を与えます。ここで、須佐之男大神の隙をみて、須佐之男の3つの宝を奪い取って、恋人と一緒に根の国から逃げました。

国作りの役目は須佐之男から大国主へ!最後のメッセージ

あとを追った須佐之男大神は、去っていく後ろ姿に向け「私の娘を妻としなさい。そして、国作りを引き継ぎ完成に導くのだ!」と大声で呼びかけました。

(須佐之男大神)
(須佐之男大神)

このことにより、国作りが須佐之男大神から、大国主神へと引き継がれることになりました。
→「大国主の物語~大国主の国作りそして、国譲りへ 出雲大社の起源」へ続く