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【神社】四季折々の祈りと感謝を捧げる

知っておきたい!四季折々の祈りと感謝を捧げる

〇四季折々の祈り

元旦から大みそかまで、日本では四季折々の祭りが各地を彩ります。
古来、人々の生活の中心は、稲作や農耕でした。
そのため祭りは、種まきや収穫などの節目に合わせて行われてきました。

稲穂
稲穂

〈年始〉国や地域の平穏を寿ぐ

神様に、無事に新しい年の始まりを迎えられたことへの感謝をお伝えします。
また、これからの一年も変わらぬ御加護を受けられるように祈りを捧げます。
祭祀を執り行い、国・地域の安泰や発展を祈ります。

年越し
年越し

〈春〉農作を祈る

農耕生活では、災害が起きれば凶作に見舞われてしまうため自然の影響を強く受けてしまいます。
風雨に恵まれ豊かな稔りがもたらされるように田植えや種蒔きの前に、神に祈りを捧げます。

〈夏〉疫病の鎮静を願う

夏は疫病が蔓延しやすいため、疫病の鎮静を願います。
古の人々は疫病を悪神の仕業と考え、祭りを行うことで悪神の勢いを鎮めていたのです。

〈秋・冬〉稔りに感謝する

無事に五穀が収穫できたのは、御神徳あってのことです。
神様にその年に収穫された新穀を捧げ、豊かな稔りに感謝をします。

祭りの語源とは

「祭り」は「奉る」が語源だといわれています。
人が神様に奉仕する、つまり食べ物や酒、舞楽などを神様に奉る行為を意味します。
日本には、四季に合わせた祭りが数多くあります。
神社の中だけでなく、周辺の地域と一体となって行われる祭りもあります。

神迎神事
神迎神事

神の威光をいただいて、豊かな生活を祈る

祭りは、人々の祈りや感謝を神に捧げるものです。
祭祀によって神の霊威(神威、神の威光)が増し、神威によって国や地域に恵みや御加護がもたらされます。四季にまつわるもののほか、神社の縁起にゆかりのある祭りもあります。




【参考文献】
『知識ゼロからの神社入門』 幻冬舎 櫻井治男