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【神社】手水の由来

知っておきたい!手水の由来

〇手水の由来とは

手水の由来は、神話の神の禊(みそぎ)にあります。
有名な伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)のお話です。
伊邪那美命は神生みの際、火の神を産んだために大やけどを負って亡くなってしまいました。
伊邪那岐命は、黄泉の国へ亡くなった伊邪那美命を追いかけますが、そこで変わり果てた姿になった伊邪那美命を見て、逃げ帰りました。
このとき伊邪那岐命は、黄泉の国の罰穢を祓うために海で体を洗いました。
これが禊、つまり手水の由来とされているのです。

伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)

手水舎とは

手水舎の多くは四方が吹き抜けの屋根と柱、水口と水盤から成ります。
水盤に刻まれている「洗心」という文字は、手を洗い、心を洗うという意味です。
鳥居をくぐったら最初に手水舎へ向かい、心を清めてから参拝しましょう。

手水舎(てみずや)
手水舎(てみずや)

川で行っていたものが簡略化された

現在の作法では、手水舎で手を洗い、口をすすぐだけです。
しかし本来は、全身を川に浸けて、体を清めていました。
毎回これを行うのは大変であるため、簡略化され現在の形になりました。



【参考文献】
『知識ゼロからの神社入門』 幻冬舎 櫻井治男